脳血管障害発症後、車の免許はどうなるのか

令和5年の8月末に退院する事が決まり、退院前の検査でも脳血管に異常は見られず
美人の言語聴覚士さんと美人の作業療法士さんおのかげで、高次機能障害とも診断されず
これまた美人の理学療法士さんのおかげで歩く事も出来るようになっていて、あとは
退院の日を待つだけとなった頃、先生に「退院後のことで何か気になることはありますか」
と聞かれました。自分にはどうしてもクリヤにしておきたい事がありました。

そうです。車を運転しても大丈夫か?ということ
なにせ、4か月も病室の天井だけを見てるような生活だったので、退院して、自分の行きたい時に
行きたいところへ、車を運転して行くのが夢になっていたのです
先生のこたえは「車の運転ができるかどうか、適性検査を受けてみましょう」でした。
検査で問題なければ診断書を書いていただけるそうです。

運転適性検査を受けたら

大きな脳神経専門の病院だからなのか、この病院には全国で統一されているらしい
厳密な適性検査のセットがありました。立派な運転シュミレーターも設置されていました
この適性検査が合格なら、交通安全協会も文句なしといったところなのだと思います。

退院して2ヶ月経った頃、他の検査と一緒に適性検査を受けることになって
いざ検査当日
適性検査は判断能力を審査する学科とシュミレーターに分かれていました。
作業療法士さんが検査の担当をしてくれました。結果は、、、
どちらかと言うとシュミレーターに不安があったのですが、シュミレーターには問題ありませんでした。
ところが、学科の問題は、超難解なパズルを10個、時間以内に解きなさい。とか
長文のなかから一瞬で特定の文字を選びなさい。とか半端なく難しかったので受けているうちに
めまいがしてきて上手くいきませんでした。

「運転の動作(シュミレーター)には問題ないが、判断能力に問題がある」という診断が下されました。

適性検査を受けたのが11月で免許の更新が2月の始めだったのでどうすることもできず
交通安全協会に正直に病歴を申告して診断書を提出しました。

120日の免許停止

免許の更新は問題なくできたのですが、聴聞という小さな裁判みたいのを経て、提出された診断書を根拠に120日免許停止となりました。病院から免許センターへの通報など無かったので、もし、くも膜下出血であった事を黙っていればこの停止処分は無かったと思います。

なぜ正直に病歴を申告したほうが良いのか

病院から免許センター(県警)への通報など無かったので、もし、更新の時の事前の質問で、脳血管障害で入院していた事を黙っていれば、この停止処分は無かったと思います。でもあえて自分は申告しました。

県警に聞いてみたわけではないのですが、期間内に脳血管障害を起こしていたり運転の適性がないという
診断を受けている事を偽って黙って免許を更新したり運転して、事故を起こしたりして発覚すると
はるかに重い行政処分(高額罰金とか免許取り上げ)が待っているらしいのです。

行政処分がどうこうよりも、正しい判断が出来なくなった脳の状態で運転したら起こしてしまう事故の
結果の方が恐ろしかったのもあります。毎日のようにニュースで見る、高速道路での逆走、アクセルとブレーキの踏み間違い、信号の見落とし、など、運転中に判断能力をなくしてしまうと相手の命を奪ってしまいかねない重大な事故になりますから。

なので、運転復帰するなら、完全に適性検査に合格するようになってからにしようと思って、あえて自己申告しました。あの時、免許が停止されて良かったと思っています。
その後、免停期間中にリハビリと脳トレ問題を更にやりこんで反射神経と判断能力を徹底的に鍛えた結果、
二度目の病院での適性検査で先生から「運転に問題なし」の診断書がいただけました。
なので、今は何の不安もなく、正々堂々と運転しています。せっかく苦労して取り戻した免許なので、スピードも出さなく、違反もしなくなりました。

自分が、移動を支援する事業を始めようと志した2つ目の動機は「運転をしないほうが良いと判断された人の自動車での移動を代理させて戴き、結果としてご高齢者様の悲惨な事故を未然に防ぐなのです。


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